「人生を変えたい」
多くの人が願っていることだ。
現代で成功法則やスピリチュアルが流行っているのは、変えたいと思っている人が多い証拠だ。
しかし、ここには落とし穴がある。
「現実」の扱い方だ。
成功法則やスピリチュアルを取り上げる人は
「現実にはそうなっていなくてもイメージしましょう」
なんてことを言う。
ある意味では間違っていないが、ここで大きな誤解を生む。
人の考えることなんてたかが知れているので、黙っていたら楽な方へ悪い方へ流れていく。
なので、成功法則やスピリチュアルにハマる人は
「楽しくしていれば、妄想していれば、人生は変わる」
そう思い込んでしまうのだ。
確かに、辛いことが多かった反動で「楽しくしていて、妄想していればいい」なんて言われたら、信じようしてしまう。
例えば、お金を稼ぎたいと思っていたら、考え方を変えることも重要だ。
しかし、私たちは現実の中に生きている。
考え方だけを変えて、何もしないで、ある日どこかからお金が降ってわいてくるわけではない。
お金は人や物などを介してやってくるからだ。
介してくれる人や物に出会うためには、自分が行動しなければならない。
「行動」とは、その名の通り自分が動くことだ。
自分が動かないのに、介してくれる人や物に出会うことはできない。
例えば、飛行機を作ったライト兄弟。
彼らは誰も考えもしなかった飛行機を現実に創り出した。
ただ、それは考え方を変えて持ち続けただけでなく、飛行機の構造を考え研究し、試作を続けるという「行動」をしたからだ。
行動すれば失敗を繰り返す。
それでもあきらめず、飛行機が大空を飛ぶ姿を思い描き続けたからこそ、飛行機は現実に創り出された。
現代の「成功法則」「スピリチュアル」は、この点が欠けている。
自分で動こうとせずに人生が変わるわけがない。
考え方を変えるだけで成功できるなら、誰でも億万長者になっている。
そうなっていないのは、行動する人が圧倒的に少ないからだ。
「考え方」と「行動」はセットであり、車の両輪だ。
行動もせずに人生を変えようなど、何もしていないのと同じで、かえって毒にしかならない。